- 2022年4月12日
- 2022年4月26日
仲居の仕事とは?業務の流れ、やりがいを紹介
旅館でお客様のお世話をする仲居。食事や身の回りのお世話から客室の清掃、お出迎えやお見送りなどを主に行う女性の仕事です。 温かな接客の中にあるのは、日本ならではのおもてなしの心。お客様の心をほぐし、最高の滞在にするための細やかな気遣いが必要とされる仕事です。仲居になると、日々たくさんのお客様と出会えたり、正しい礼儀作法やマナーが身に付いたりとうれしいことも多々あります。仲居になるのに必要な資格などはありません。 旅館の仲居の仕事内容やメリット、辛いところを解説します。 旅館の仲居とは? お客様に最高のくつろぎを提供するおもてなしのプロ、それが旅館の仲居です。朝食の準備に始まり、お客様のお見送りやお出迎え、夕食の準備に後片付けまで、お客様の衣食住の準備や接客、そのほか身の回りのお困りごとなどを全面的にサポートする仕事です。 仲居というと着物のイメージが強いですが、旅館によっては動きやすさを重視した和装のユニフォームを取り入れているところもあります。あるいは清掃業務なども行う午前中は動きやすいユニフォーム、午後は和装というように時間帯で切り替えているところもあります。 基本的に私服での仕事ではないので着ていく服で悩むことはありません。また、旅館は都市部や住宅街から離れた場所にあることも多いため、住み込みが多いのも特徴となっています。 旅館の仲居の業務の流れ 仲居の一日はお客様のお出迎えに始まり、食事や布団の準備、片付けに清掃と息つく暇もありません。そんな忙しさの中でもお客様の動向に常に気を配り、最善のおもてなしをするのがプロです。何組もを同時進行で接客することも多く、そのときの状況に合わせて臨機応変に動く応用力も求められます。 お出迎えとお見送り 仲居の大切な仕事の一つが、お客様のお出迎えとお見送りです。特にお客様到着時のお出迎えは、旅館の第一印象を左右する重要な役割。笑顔と気持ちのよいあいさつでお迎えしましょう。館内の説明をしながら客室までご案内し、客室ではお茶とお茶菓子でおもてなしします。旅の疲れへのねぎらいの言葉や簡単な自己紹介などでお客様の気持ちをほぐす接客ができるとよいでしょう。 そして、チェックアウト時のお見送りも仲居の仕事です。感謝の気持ちと旅の安全をお祈りして笑顔でお見送りします。また利用したいと思って頂けるような、温かな接客を心掛けましょう。 食事の配膳と後片付け 食事の配膳や後片付けも仲居の仕事です。旅館によってはレストランでの食事を行っている場合もありますが、ほとんどの旅館では部屋食が基本です。 料理長自慢の料理を客室まで運び、提供します。基本的には一品づつの提供になるので、お客様の食べるスピードやタイミング、頃合いなどを見計らいながらサービスを行う必要があります。 飲み物の注文なども同時に受けるため、どの部屋のお客様から何の注文を受けたかをしっかり覚えておかなければなりません。 料理を提供する順番や、食材、調理法などについてなど、お客様に聞かれた際に説明できるように事前に確認しておきましょう。お客様の食事が終わったらその後の片付けも仲居が行います。 布団の準備と片付け 食事が終わると布団の準備です。特に大きな旅館になると一人で何組も受け持つため、布団の上げ下げは体力勝負な仕事と言えます。繁忙期になれば団体客も多く、布団の数もかなり増えます。それらを夕食から就寝までの短時間の間で行わなければならないため、夕食提供から片付け、布団の準備までは、特にテキパキとした効率のよい動きが求められます。 朝になったら朝食前あるいはお客様がレストランで朝食をされている間に布団の片付けをします。 […]